質を高める
クオリティー オブ ライフ 生活の質
を高めようという気運があったのは2000年頃であったであろうか?
まだ介護保険が始まる前だったように思う。老人が増え自宅での粗大ごみなどと云われ、
唯一の廃品回収できないものなどと揶揄されて時代に於いて、
健康寿命を全うしようとする試みと同時に介護者を増やさない為に
生み出された言葉だったように思う。
一日1万歩などが浸透し始め、各地で運動施設が建設されて、
それまでは地域単位での趣味のサークルがメインだったものが、
社会運動として認識されるようになった時代でもあった。
それ以降は介護施設建設・運営に躍起になって、
医師達による第二の老後は介護施設の運営というのが恒例となって久しい。
介護施設の中では、さまざなにプログラムが用意され、
また働く人間も収容されている人間も同様にプログラム通りに動くことを
介護保険制度の等級という階級によって強いられた。
いわゆる入所したら最後、死なない限り自宅になど戻って来れない時代なのだ。
それで良いという分類と、絶対に自宅でピンピンコロリするのだと、
ころり観音巡りをして健脚を維持する分類とに分けられるが、
多くの人間は現実逃避もしくは、先送りにして考えない。
さて、生活の質を高めるとはどうしたらよいのだろうか?
運動すれば良いのか?それとも食べ物に気を付ければよいのか?などと考えて見るが
骨粗鬆症の中高年・高齢者がジョギングをすれば、当然軟骨は擦り減り、
人工関節の手術を行う事になるであろう。また登山すれば血管内壁に損傷を起こし、
大動脈裂や左心室肥大などを作りかねないから止めた方が良い
。自殺行為としてやるのなら止はしないが・・・。
では、保健師の指示通りに食べ物に気を付けて、アルコールを控え、
糖質を制限し血圧を気遣うように減塩を心掛ければよいのだろうか?
現在、食品には硝酸態窒素や農薬、化学調味料、人工甘味料などの
有害物質が多く含まれており、ノンアルコールでさえアスファムルKなどが
添加されているから、それもふた昔前の食事指導の考え方であろう。
現在は、唾液を分泌させるためには、煮た野菜を食べ、
また筋肉の維持の為には肉や魚を食べる事、そして血糖値の維持の為に有用なものは、
やはり米が最適であり、粉モノ類は血糖値の上昇を早めてしまうので
出来るだけ避けていきたい。
そして、何といっても健康的なのは食べない事である。
食べれば、血圧が高いとか血糖値が高いとかイチャモンが付きやすいが、
食べなければ栄養失調以外にはなり得ないからだ。何故過食してしまうのか?
いわゆる呪いのようなもので縛られているのだろう。
思春期のような食べ方を善とした考え方が未だに残っているのかもしれない。
生活の質を高めていくには、まず正しい身体の使い方、
そして正しい栄養の摂取の仕方を行った上で、身体のメンテナンスを行って行く必要がある。
とにかくマッサージをすれば良くなる、鍼灸治療をすれば何とかなるのではない。
しかし、ある程度私生活がリズムよく整ってきたならば、
いよいよ傾いた身体を整えることによって更に快適な思考と人生が送れるのは
間違いないだろう。
氣・血・津液などと東洋医学用語では呼ばれて、
経絡という流れに沿ってそれらは巡っている。
レントゲンやMRIなどには全く映らない流れだ。
一説にはツボとは末梢神経の集合場所、いわゆるトリガーポイントの一種
と云われているが
東洋医学者の私から云わせてもらえば、そうではない。
生体の反応点がツボであり、内外の透影点でもあると考えている。
また経絡という流れは云わゆる昔の生理学だ。
現在、内臓の手術は悪化しまくった末期の硬くなって機能しなくなったそれを
取り除くことによって完治とする場合が多い、
しかしそうなる前には大体身体に反応が起こっているものである。
寝た状態で腹を触れば、通常は柔らかく痛みのない内臓が、
少し触るだけでも痛みがあったり、硬くなったりしていれば
内臓も同様になっている可能性が高い。
だから触診というのは、非常に重要な診察方法でもあるし、
またそれを優しく揉み解したり、鍼や灸によって皮膚組織を柔軟化させることは、
内臓の緊張をもほぐすことに繋がっている。
肩凝りや腰痛などで鍼治療をすることは有名だが、その他にも、目の見えにくさ、
頭痛、足の痺れ、内臓の働きを良くすることなどに有能な治療法でもある。
日々、自分の身体を観察し、柔らかさを維持することは、自律神経を介して免疫力を高め、
また病気やけがの予防にも繋がる。
そうやって、毎日の生活を高めて暮らすことも忘れてはならない。
少しでもヒマがあればユーチューブや酒飲みに明け暮れたいのは分かるが、
出来れば一週間に1度くらいは自分の身体を触ってみて
ささやかな異常はないかを確かめてみる心のゆとりも欲しいところだ。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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